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最終更新日: 2024.03.06

スキルを身につけ続けることの大切さとは

執筆者プロフィール

[取締役 人財開発・社会貢献担当]
こんにちは! 株式会社福岡情報ビジネスセンターの長田です。
1963年生まれ。福岡県福岡市出身。1986年にIBM入社後、システムズ・エンジニアとしてIBMシステムの導入・保守、プロジェクト・リーダー/マネジャーとしてSIプロジェクト推進/管理、システムズ・アーキテクトとしてシステム提案、SE部長としてエンジニアの人事・労務管理を経て、九州・沖縄地域の地区部長としてIBMユーザー研究会、地域有識者会議「九州フォーラム」事務局長、地域外部団体渉外としての業務を歴任。また新たなIBMユーザー・コミュニティー(IBM Community Japan)の立ち上げに関わる。約35年のIBM勤務を経て、株式会社福岡情報ビジネスセンターにおいて人材開発・社会貢献を担当する取締役に就任。

<前回の記事>
持続可能な社会に向けた働きがいとは
https://fbicenter.co.jp/3002

これまでは明確に分かれていた3つのステージ

過去長きに渉り、20代前半までは「教育を受ける期間」、そのあと、「労働の時間」がひとつの組織で60歳まで続き、そのあとは「引退」と明確にステージが3つに分かれていました。高校、専門学校、大学・大学院など最終学歴は人によって違いはあるものの、いったん就職してしまえば定年退職のタイミングまでは働くことが続き、終身雇用の終結をもって引退し余生を過ごすことがあたりまえの時代でした。

 

いま、どのような世の中にいるのか

ところが、日本人の平均寿命が年々延びており、今や女性は87.74歳、男性81.64歳と過去最高を更新しています。さらにこの寿命は今後も延びると予想されています。これは医療技術の発達や食文化の充実などいくつもの要因があるものの、こういった背景が「人生100年時代」といったキーワードにつながるとされています。となるとどうなるか。もちろん健康寿命が延びることを意味することから、「労働の時間」が延びることは明白ですが、働く場を提供する受け入れ先がそれを受け止められるか微妙なところです。

 

「45歳定年制」をどう捉える?

つい先日、サントリー・ホールディングスの新浪社長が経済同友会のセミナーで「45歳定年制」について発言され物議を醸しています。このワードのみを切り取るとずいぶん乱暴な印象を受けますが、経営者の立場に立つと、それまで年功序列で給料が順調に上がってきた45歳以上の社員を抱えることの負担を訴えたかったのだろうと推測します。よく考えると65歳を超えて70歳やそれ以上の年齢になっても働く(働ける)ことを考えると、45歳という年齢は大きな節目になるのではないかと考えます。ハタチすぎから約25年、そしてこの先さらにあと約25年と考えると、いわゆる「セカンドキャリア」をそれぞれが考えなければならない時期にあるのではないでしょうか。

 

自身を振り返り、何をするべきか考えよう

さて、そのタイミングでこの先25年仕事を続けていけるためのスキルを持っていると自信もっていえますか?いったん就社してしまえば定年まで安泰だと考えているとかなり厳しいことは明白です。この先“VUCA”と言われるように不安定、不確実、複雑、曖昧な社会が続きます。このような状況下でこの先「45歳定年制」が現実化するかどうかは現時点ではなんともいえないものの、自分自身のスキル更新ができていないとかなりマズい状態になりそうだというのは想像に難くないでしょう。

どうしていけばよいか。まずは、「教育」のステージが終わり「労働」に移るという感覚をあらためることではないかと考えます。「労働」のステージを進んでいくことにあたり「教育」のステージが伴走すること、すなわち自らが学び続ける必要がある(学び続けることがあたりまえ)と認識することが重要です。

少し前には働くことをいったん休止し学び直すという「リカレント」というキーワードが出現しましたが、いまは「リスキリング」、働きながら学び続けることが重要だと言われています。次回はこの「リスキリング」について掘り下げていきます。

 

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