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稲盛経営哲学である”フィロソフィ”の浸透と”アメーバ経営”

皆さまこんにちは!株式会社福岡情報ビジネスセンター代表の武藤と申します。
【執筆者プロフィール】
福岡県久留米市出身。久留米高専を経て福岡大学人文学部を卒業後、エンジニアとしてシステムの開発・導入・保守、システム提案、プロジェクトリーダー/マネジャーを経て1990年に日本IBM株式会社及び数社との共同投資でシステム開発会社を設立。その後、1998年に株式会社福岡情報ビジネスセンターを創業。現在同社及びFbeiホールディングスの代表として指揮を執る傍ら、各コミュニティ団体の責任者を務める。

<前回記事>

社員は皆幸せになる義務がある、自分を知り人間を知る


これまでのご指導に心から感謝

私たち旧盛和塾(2019年12月解散)の塾長として経営を教えて頂いていた稲盛和夫氏が8月23日にお隠れになられました。15年間の稲盛門下生として、稲盛塾長から教えて頂いた稲盛経営哲学である“フィロソフィ”の浸透と”アメーバ経営”(管理会計)の実践を弛まず愚直に続け、全従業員の物心両面の幸福を追求するために、心を高め経営を伸ばすことに更に努めてまいります。これまでのご指導に心から感謝し、謹んでご冥福をお祈りいたします。本当にありがとうございました。


グループフィロソフィ手帳の作成

稲盛塾長の教えをもとに2019年4月にグループフィロソフィ手帳をつくりました。その時の挨拶をこのように書きました。わたしたちはグループ企業の経営理念を「働くことを通して心を高め、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客様の成功に全力を尽くし、社会が応援したくなる企業となる」と掲げています。

その実現の為には、正しい経営に導く「羅針盤」を持つことが必要になります。経営を学び続けている中で辿り着いたのは、京セラと第二電電(現KDDI)を創業し、日本航空(JAL)を再建し、私が経営の学びの場と人生道場としてご縁を頂いた盛和塾の塾長である稲盛和夫氏です。実学を重んじる経営者と思想の深遠なる哲学者をあわせ持つ稲盛塾長の経営に於ける判断基準は、「敬天愛人」つまり、「人間として何が正しいのか」でした。

「愛」と「誠」と「調和」をして「人徳」を重んじる「徳治経営」が人生でも企業経営にも大切なことであると教えて頂きました。企業が未来永劫に成長発展していくためには、二宮尊徳氏は「道徳と経済」、渋沢栄一氏は「論語とそろばん」が大切だと説かれています。そして、稲盛和夫氏は「フィロソフィ(哲学)とアメーバ経営」の両輪が経営の要諦であると説いておられます。フィロソフィは意識改革のツールであり、アメーバ経営は組織改革のツールと言えます。

「人間として何が正しいのか」を取りまとめた「フィロソフィ」を繰り返し学び続け、血肉化し、心を高め魂を磨くことが、素晴らしい人生を送る要諦となるのです。今回のフィロソフィ手帳をつくるにあたり、みなさんから衆知を集め、フィロソフィ委員会にて取りまとめて頂きました。高い志を持つみなさんの進むべき正道を指し示す人生の「羅針盤」となることでしょう。

「事業部会」「自主勉強会」「会議」等の場面で輪読していただき、常に「フィロソフィ」と照らし合わせて社業に邁進され、みんなでみんなを幸せにする「全員経営」を実現することを心から祈念申し上げ、初版の喜びと感謝の言葉とさせていただきます。今では第二版を全グループで活用しているところです。

盛和塾の現在

2020年以降も同塾は形を変えて続けています。学ぶことの素晴らしさを与えてくれたのが盛和塾だったと思っています。これは日本の誇りだと思います。私が所属していた盛和塾福岡は300人の塾生が、他に類を見ないほど活発に学ぶ、活気溢れる塾として、世界中の盛和塾がその活動を認める塾でした。

経営の羅針盤を持たなかった私は大変幸運なことに2006年の11月に開催された盛和塾主催の佐賀市民フォーラムにて、初めて稲盛塾長の講話を拝聴する機会に導かれました。翌2007年1月に盛和塾福岡に入塾し、稲盛経営哲学を学ぶ門下生として経営を学び始めたのです。見るもの聞くものが今までと全く違う世界でした。本物の経営とは凄まじい格闘技にも似たものでした。経営者とは何と割に合わないものなのかと絶句しました。

しかし、会社経営を始めたらもう後には引けないのです。万が一、会社を潰してしまうようなことがあったら、社員と社員の家族を路頭に迷わすことになるという強烈な恐怖心が襲ってきました。その恐れを一刻も早く払拭したいがために、誰にも負けない努力で、ど真剣に学びを重ねていきました。全社員と共に心を高め、経営を伸ばしていく過程で、2011年に稲盛経営者賞を頂き、同年に九州代表として盛和塾九州・沖縄塾長例会にて経営体験発表をさせて頂く機会をいただきました。その後の塾長例会にても、司会や謝辞の大役、稲盛塾長と経営問題をさせて頂きました。

2018年8月には、無事に3年間に及ぶ感想文を書き続けて、盛和塾機関誌マラソンの千日修行を完遂することができました。機関誌マラソン仲間”通称:第四師団”の10人との、深い絆で結ばれたソウルメイトとの出会いは、人生の最高の宝物となりました。盛和塾にて経営の要諦を学び、フィロソフィを浸透させ、アメーバ経営を実践し、公明正大な人事評価制度を作り上げ、誠実な心で全員経営を実践してきたからこそ、一度も赤字にならず、経常利益10%を超える高収益となり、実質無借金で健全経営ができているのだと感謝しています。

稲盛塾長とソウルメイトの塾生のみなさまに感謝

2019年12月末日にて、36年間の活動を終え盛和塾は閉塾いたしました。盛和塾福岡は2019年12月19日の自主例会とフィナーレパーティーが最後の例会となり、盛和塾福岡の最後の筆頭代表世話人としての私の任務も同時に終えることとなりました。稲盛和夫塾長とソウルメイトの塾生との出会いで、会社の経営のみならず人生が素晴らしいものへと好転していきました。

2007年1月の入塾から2019年12月までの私の盛和塾生としての13年間は、生涯で最も心を高め続けさせていただき、人間として、そして経営者として、最高の学びを得ることができたと思います。2020年1月より盛和塾福岡は「フィロソフィ経営実践塾」として再スタートしました。筆頭代表世話人としての任を頂き継続して稲盛経営哲学の学びの場を運営させて頂いてきました。
フィロソフィ経営実践(福岡)の公式サイトはこちら!

稲盛塾長とソウルメイトの塾生のみなさまに、心から感謝申し上げます。感謝
盛和塾福岡 塾生
筆頭代表世話人
[塾生番号:40219]
武藤元美

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