DX戦略策定と伴走支援
目次
全社DX|全体最適でプロセス改革
大量の紙やExcelを用いた業務を見直し、業務効率化・経営に必要なデータの見える化を実現するため、全部署へ現行業務をヒアリングし業務プロセスを可視化するとともに、課題、要望を抽出しボトルネックを洗い出しました。全体俯瞰しゼロベースであるべき姿を描き、業務プロセスのデジタル化を構想。策定したロードマップを基に各担当者が変革を遂行する伴走支援も実施しました。
プロジェクトの背景|デジタル化の必要性
■ 各種情報を、複数の書式に記入・入力している
■ 各種情報を、紙に記入後、データ化していない
■ 紙、Excel、システムに登録された情報をさらに転記している
■ 紙、Excelが多く、情報の連続性が無い
■ 現行システムが有効に機能していない
プロジェクトの目標|業務の効率化と見える化
■ 業務の効率化:ビジネスプロセスをデジタル化し現場負担を軽減する
■ データの見える化:共通システムによる業務、数字、稼働率等を可視化する
■ 競争優位性の確立:データ活用により迅速な意思決定ができる状態にする
プロジェクトの進め方|DXに向けた取り組み
チーム作り
次世代の各業務部門のリーダー20代~40代が参画し、推進チームを組織しました。
業務部門を巻き込みつつ、ボトムアップ変革を実現する考えです。
トップメッセージ
経営者に今後どのような会社にしていくのか、なぜ変革を行うのか、変革によって何を成し遂げたいのかをチームにメッセージいただきゴールを共有しベクトルを合わせました。
業務プロセスの可視化
全部署へ現行業務をヒアリングし業務プロセスを可視化するとともに、課題、要望を抽出しボトルネックを洗い出しました。各現場がどうなってるか、他部署が抱える課題を知ることで、漠然と感じていた違和感を、何が課題なのか明確に言語化していきます。業務プロセスを絵に描き、どこにボトルネックがあるのかを各部門とチームがセッションし可視化していきます。
ボトルネックの抽出
抽出した課題、要望をグループ化し共通項を纏め、業務プロセスと照らし合わせることで、どのプロセスにボトルネックがあるのかを可視化しました。これを基に整流化の阻害要因、並びに対応すべき主要課題を定義し、優先度を導きます。
真因を導く
主要課題に関する業務を深堀し、なぜ課題が課題のまま残っているのが原因を探りました。業務担当者へのヒアリング及び現場観察により真因を導きます。
あるべき姿を描く
主要課題に対する打ち手を検討し、デジタル化した際の業務プロセスを描きました。この時、定量的、定性的な期待効果も試算します。併せて対応スケジュールや必要なリソースを示したロードマップも描き、マネジメント層に共有しました。
デジタル技術の検討
打ち手のアイデアを基にいくつかシステムをピックアップし、あるいは要件定義をスタートし具体的な仕組みの検討に入りました。ベンダーと議論を重ね費用対効果をみながら上申し、リーダーが推進役となり遂行していきます。また、各リーダーから定例会で状況を報告しあうことで、全体を見て計画通りのところ、そうでない所を理解しテコ入れを行っていきます。他部門の取り組みやアイデアが共有され、取り入れることで、より有益な情報から検討を行うことが出来ます。
導入効果と今後の展望
導入効果
■ 生産性が向上し年間休日12日増、営業利益は3.5倍
■ 改善を共にする社内風土が醸成され、社員エンゲージメントが向上
■ 離職率が大幅に低下
■ 業績向上に伴い、社員の平均年収アップ
■ 講演依頼が増加し、社会的認知度が向上
今後の展望
今後も業務プロセスの見直しと改善を続け、最新のIT技術を取り入れていく予定です。その中で、業務部門自身がローコード、ノーコードで仕組みを作り、内製化も進めていきます。より高度なデジタル化は勿論、セキュリティの強化、データ保護と業務継続性の観点や、恒久的に改善が続き、終わりなき進化が脈々と続いていく組織作りを目指し伴走します。
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