六波羅蜜の実践
利己を抑えるには六波羅蜜の実践です。「布施(ふせ)」「持戒(じかい)」「忍辱(にんにく)」「精進(しょうじん)」「禅定(ぜんじょう)」「智慧(ちえ)」が、六波羅蜜であり、人を救い、世を救えるような理想的な人間になるためには、どれも欠くことのできない条件なのです。特に具体的なのは布施であり、できることから少しずつ実践し、仏の境地へ一歩でも近づいていこうと、仏教では教えているのです。「周りの人のおかげで今日の自分があるのだ」という気持ちで、些細なことでも感謝しなければなりません。感謝をすることで、人生は素晴らしいものになっていきます。素直な心は進歩の親であり、感謝の心は幸福の呼び水となるのです。感謝の気持ちが人生や仕事を素晴らしいものへと好転させるのです。
感謝の気持ち
会社の創立は1998年で今年24年目になりますが、Fbeiグループで100名ほどが日々愚直に誠実に働いてくれています。経営のKPIは利益率ですが、創業以来黒字経営を継続中で、直近の経常利益率は12%、今期も10%を最低目標としています。会社経営ではIBM様のテクノロジーに惚れこんで、ここまで一心不乱にかってにIBM様のエバンジェリストとしてやってこれましたことを心から感謝しています。仲間と共にお客様の成功に全力を尽くし、会社経営の任を務めさせて頂き、我武者羅に、寝食忘れて、無我夢中に仕事ができてこられたのもIBMのテクノロジーに惚れこんだからです。惚れこむということがいかに幸福かということを実感しています。九州IBMユーザー研究会の会長、全国IBMユーザー研究会の副会長、ユーオス・グループの理事長、稲盛和夫氏を塾長とする盛和塾で筆頭代表世話人の経験をさせて頂いたことは大変な人生の財産になっています。
事業再建
2017年に株式会社ケイエムの事業再建のご縁を頂きました。当時のジューデリジェンスの結果、債務返済に80年かかり実質再建不可能と評価されていました。稲盛経営哲学を愚直に実行し、フィロソフィの浸透、アメーバ経営による週次決算の実施、公明正大な人事評価制度の構築、バックオフィスのSaaSの活用、パートナー会の創設、みんなとの語り合うコンパの実施、課題に対して率先垂範を続け、2年半の奮闘の結果、経常利益12.6%と筋肉質経営に様変わりし、無借金経営となり、無事に再建完了を果たしました。社員さんが全員一丸となって頑張ってくれた結果です。私を信じて伴走してくれたプロパー幹部に昨年2020年に代表取締役のバトンを渡しました。私よりも素晴らしい経営者として一生懸命に努めてくれています。
社外での教育活動
社内の人財育成のみならず社外での教育活動のご縁をいただきました。2008年より福岡大学の経済学部のベンチャー企業論の非常勤講師として13年間学生さんへビジネスの楽しさを伝えています。今では商学部の研究ゼミにもお世話になっており、今年はB2Bマーケテイングの共同研究をさせてもらっています。2014年には福岡大学産学連携協議会を立ち上げ副代表理事の任を頂き、100社を超える経営者の会に発展し、本年度は会員様へのDX推進アドバイザーを担当させて頂いております。2009年に福岡県庁から連絡を頂き福岡県社会教育委員の任を頂きました。それから10年間、県庁にて福岡県の学習要綱の討議に民間代表として参加させて頂きました。教育のプロの委員さんとの活動で大変勉強させて頂きました。現在、知的障害者のスポーツ支援をしている公益社団法人スペシャルオリンピックス日本・福岡の活動にボランティアで参加させて頂いたことがご縁で、副理事長と財務委員長の任を頂いております。財団の健全経営の推進を使命としています。
私たちのDX!!
そんなに社外の活動をされて、よく会社経営ができますね、と言われますが、「義を求めれば利は自ずとついてくる」つまり、神様が気の毒がって手を差し伸べたくなるほど利他行を積むことで、「積善の家に余慶あり」の如く「積善の会社に余慶あり」となると思うのです。
2011年に開催された盛和塾第19回世界大会にて「盛和塾稲盛経営者賞」という大変な名誉を頂きました。2019年には「IBM 優秀ビジネスパートナーAward」を頂き光栄に思います。また、驚いたことに東京商工リサーチ社より「九州・沖縄元気印企業」に選んでいただきました。昨年2020年に「福岡県教育文化表彰」を頂き、今年2021年には「文部科学大臣表彰」を頂きました。誰よりも愚直にやり続けたことで、ありがたいご褒美を頂きました。
「テクノロジーはIBM 経営は稲盛哲学」私の信念ともいえるこの両輪が人生を善きものへと導いてくれたことに心から感謝しています。会社経営には、確かに戦略や戦術が必要ですが、それ以上に「百術は一誠に如かず」「至誠の感ずるところ、天地もこれが為に動く」の言葉の通りに、澄み切った素直さや、誠実な美しい心に優るものはないのです。
私たちのDXは”Digital Transformation” そして、道徳(哲学)を探求し自利利他を実践する”Doutoku Transformation”だと言えます!!
※当コンテンツはIBM様の「社長のつぶやき」にも掲載されました。
<社長のつぶやき>
「テクノロジーはIBM 経営は稲盛哲学」(後篇)|BizDev@IBM|note
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