最終更新日: 2024.12.20
【初心者向け】データベース(DB)とSQLの基本
目次
データベース(DB)やSQLは、私たちの日常生活で広く使用されているツールです。
例えば、オンラインショッピングでの商品検索や、ソーシャルメディアでの投稿表示など、多くのウェブサービスの裏側でSQLが使われています。これらのサービスは、大量のデータから必要な情報を素早く取り出すために活用されています。
データベースとは?
情報を効率的に管理するためのシステム
データベース(DB)は「整理された情報の集まり」で、情報を効率的に管理するためのシステムです。企業や組織は、データベースを使って情報の保存、検索、更新を容易に行います。
データベースを利用するメリット3つ
データベースを利用するメリットは主に以下の3つです。
■データの共有管理ができる
■データの取り出し・並び替え等が容易に行える
■データとアプリケーションプログラムが分離しているため、特定の業務と切り離して管理することができる
データベース管理システム(DBMS)|OracleやMySQL
データベース管理システム(DBMS)は、データベースを管理し、データの操作やアクセスを調整するソフトウェアです。代表的なDBMSにはOracleやMySQLがあります。これらのシステムは、データの安全性と効率的な管理を実現します。
ただし、データのアクセス制御や、データの矛盾を防ぐ管理を行う必要があります。
データベースモデルの種類
データベースのモデルは、大きく分けて以下の4つです。
■階層型
■ネットワーク型
■リレーショナル型
■NoSQL
その中で現在、最も一般的に使用されているのは「リレーショナル型データベース」(Relational Database:RDB)です。
RDB(リレーショナル型データベース)とは?
リレーショナル型データベースは、行と列の2次元の表(テーブル)で構成するデータの集合です。
行のことをレコード、列のことをフィールド(カラム)と言います。
列(カラム)は各項目、行はデータのレコードを表します。
RDBの特徴|リレーションと2次元の表の集合
リレーショナル型データベースでは、すべてのデータを表形式で表現します。
表は列と行で構成され、列は必ず1つの意味を持ちます。
代表的なRDBMS
リレーション型のDBのDBMSをRDBMSと言います。代表的なRDBMSは以下です。
■Oracle社のOracle
■Microsoft社のSQL Server
■IBM社のDB2
■OSSのMySQL PostgreSQL SQLite
福岡情報ビジネスセンターでよく利用するのは、DB2、SQL Server、MySQLです。
1.Oracle
Oracleは、商用のRDBとして初めてリリースされたデータベースです。商用アプリケーション用データベースの中では、最大のシェアを誇ります。
2.DB2
DB2は、Oracle同様に長い歴史を持つRDBMSで、大規模システムなど商用で使われています。
RDBを提唱したのはIBMですが、商用としてリリースするのはOracleが先立ちました。
一昔前まではIBM i(AS400)などのオフコン上でしか動作しませんでしたが、2015年にIBM Cloudで利用できるようになりました。(DB2 on Cloud)
3.SQL Server
SQL Serverは、Windows Serverで構築する環境では高いシェアを有しています。
環境がWindowsでGUIのため、扱いやすいです。.Net系で構築された業務システムやWebシステムのデータベースとして利用されることが多いです。
4.MySQL
OSSの中では最も使われている代表的なRDBMSです。
サンマイクロシステムズに買収され、サンマイクロシステムズがOracleに買収されたため、ライセンス元がOracleとなっています。ライセンスの解釈が幅広いです。
MySQLによく似たMariaDBというRDBMSも存在します。
DBの選定方法3つ
データベース(DB)の選定方法は主に以下の3つです。
1.旧システムの有無
旧システムの使用しているDBによって選定します。
2.パッケージ化するのか
パッケージ化する場合、商用利用可のDBを買う必要があります。
3.使用する言語の指定
言語とDBの相性で選定します。
例)RPGはDB2、PHPはMySQL/PostgreSQL、.Net系はSQLServerなど
DBの基本構造
データベースの(DB)の基本構造は、DBの中にスキーマという部屋があり、その中にテーブル(表)が格納されている、というイメージです。
※DBによって異なります(MySQLではスキーマ=データベース)
テーブルの「キー」
テーブルでは、レコードを一意に識別するためのフィールドとして、キーを設定することができます。
主キー
レコードを一意に識別できるフィールドを主キーといいます。一意に表せるフィールドが複数ある場合は、1つのフィールドだけ主キーとして選びます。
他のキーは代替キー(代理キー)と呼ばれます。
複合キー
1つのフィールドではなく、2つ以上のフィールドの組み合わせで1つのレコードを識別できる場合、そのフィールドを組み合わせて主キーとして使用できます。これを複合キーといいます。
SQLとは?
データベースとやり取りするための言語
SQLは、データベースとやり取りするための言語です。基本的な操作として、データの取得(SELECT)、追加(INSERT)、更新(UPDATE)、削除(DELETE)があります。これらのコマンドを使えば、データベースを簡単に操作できます。
実践的なSQLの使用方法
実践的なSQLの使い方には、複数のテーブルを結びつける方法(JOIN)や、特定の条件でデータを選ぶ方法(WHERE句)があります。これらの技術を使うことで、データベースから必要な情報を効率よく取り出すことができます。
講義スライドはこちら|Speaker Deck
福岡情報ビジネスセンターの社内勉強会で使用した講義スライド資料です。
この資料は、データベース(DB)とSQLの基本を学ぶためのものです。初心者の方でも分かりやすいように、基本的な考え方から実際の操作方法までを順番に説明しています。
まとめ
データベース(DB)とSQLは、私たちのデジタル生活を支える重要なツールです。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、少しずつ学んでいくうちに、その便利さが実感できると思います。
ぜひ、データベース(DB)とSQLの世界に挑戦してみてください!
関連リンク|その他の社内勉強会ブログはこちら
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